花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で、症状はアレルギー性鼻炎と同じです。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙、頭痛、嗅覚障害などが挙げられます。
アレルギー反応といって、花粉から身を守ろうとする防御反応(ぼうぎょはんのう)が花粉症でない人と比べて過剰に起こるのが原因です。
春はスギ花粉が飛んでたくさんの人が花粉症に悩まされますが、秋にもさまざまな花粉が飛ぶので、鼻カゼのような症状が続く方は花粉症を疑う必要があります。
アレルギー反応はある時から急に強く起こるので、今まで春や秋に鼻のことで困っていなかった方でも、今年から急に花粉症になるという可能性があります。また、刺激になる花粉が身近にあるとアレルギー反応が起こりますので、山登りをするとくしゃみ、鼻水、目のかゆみが急に起こって困ったということもあります。
花粉症とアレルギー性鼻炎の症状が起こる仕組みは同じで、対策や治療法もほぼ同様です。違う点は、原因となる物質と症状の出方です。例えば、ダニなどが原因物質となる「通年性アレルギー性鼻炎」は花粉症には含まれませんし、目の結膜炎症状が主体の「花粉症」は鼻炎には含まれません。
スギ、ヒノキ、特有のものとして9月~10月にヤシャブシという六甲山方面から飛んでくるものがあり、北風が強い時は丹波地方(スギが多い)から花粉が飛んでくる場合があります。
気温の寒暖の差(寒い後に暖かくなったら花粉が一気に飛ぶ)にも気をつけていただきたいと思います。
スギ花粉で毎年お困りの方は9月~12月の間にレーザー治療を受けていただくと、ちょうどスギ花粉に備えることができます。2、3月の花粉飛散時期に実施しても効果が無いわけではありませんが、より良い効果を期待されるのであれば、早めのレーザー治療をお勧めいたします。
3月に入るとスギ花粉の飛散が始まります。
5月前半まで症状が続く方もおられますので、早目の受診をおすすめいたします。