回転性めまいの多くは、耳の異常が原因で起こり、そのまま放っておくと、難聴になる恐れもあります。急に発症し、吐き気・嘔吐、耳が聞こえづらくなる(難聴)などの症状を伴うことがあります。
また、脳出血や脳梗塞といった脳の異常でも回転性めまいが起こることがあります。
症状としては、
①自分自身がグルグル回っている感じ、
②周りがグルグル回っているように見える
という2つが挙げられます。
それに伴い、音が聞こえづらい(難聴)、耳がつまった感じがする、耳鳴りがするなどの症状があらわれることもあります。
浮動性めまいは、急に、あるいは徐々に症状があらわれ、フワフワ揺れる感じと、頭痛やしびれ、運動まひなどの神経に関する症状があらわれることもあります。
浮動性めまいの多くは、内耳の異常が原因で起こることが多いと考えられます。
症状としては、
①からだがフワフワした感じでふらつく
②まっすぐ歩けない
③姿勢を保つのが難しい
の3つが挙げられます。
めまいの原因としては、内耳や三半規管による障害、中枢性(小脳)、自律神経など多岐にわたります。ただし、原因が分かっているめまいのうち割合としては約9割が内耳性のめまいと言われています。
まずは、めまいがいつ起こってどのような症状があるのかなどを問診します。問診から原因を探すために検査を行います。
検査の方法としては、低音や高音などの音が聞こえるか記録して検査する聴力検査(純音)、脳に異常があるかどうか調べるためのCTやMRI、めまいの発作時に眼球は揺れ動きますので、この眼球の動き(揺れ具合)を観察する眼振(がんしん)検査、体のバランスがしっかりととれているのか調べる重心動揺検査を行います。
以上4つの検査を必要に応じて行い、原因を特定していきます。
必要な場合は頭部のMRI検査を行いますが、当院ではMRIの設備がありませんので、専門の脳神経外科にご紹介し、検査を依頼します。
また、めまいの方のうち、原因が明らかにならないものが約4割ほど存在します。
めまいの治療法は、点滴療法、薬物療法が中心となります。
めまいが持続する場合、症状が重い場合は入院を必要とするケースもあるので、めまいが起こる場合は早めに受診してください。
めまいにはストレスも原因の一つとなり得ます。睡眠と休養を十分にとり、ストレスをできる限り溜めないようにしましょう。